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Q:コーチングとカウンセリングは違うのですか?
A:

はい、違います。

ただ、どちらも「聴くこと」に重きを置いた受容的なコミュニケーションの取り方をするため、外観は似ているように見えるかもしれません。

 

相違点として、カウンセリングは相手のマイナスの気持ちの状態からゼロ地点へ、いわば落ち着いた状態へと「気持ちの改善」のサポートをする方法といえます。 一方、コーチングは相手のマイナスの気持ちの状態も「相手らしい状態」の一端として捉えて、気づきや行動化に向けた「切り口として活用」のサポートをする方法です。

 

また、相手に対するコミュニケーションの基軸として、カウンセリングは相手の気持ちの理解や共感を重視した関わり方をするのに対して、コーチングでは相手の気持ちを刺激して活性化することを重視した関わり方であるのも大きな相違点といえます。

Q:コーチングとティーチングは違うのですか?
A:

はい、違います。

従来のスポーツのコーチで例にあげると、知識や経験を優れて多く持っている先達者が、後進の選手たちを目標に向けて教え導いていくこと、これはここでいうコーチングではなくティーチングです。

 

相違点として、ティーチングでは知識や経験など「後天的なものを力」としてティーチャーが相手を教え導く方法といえます。一方、コーチングは「相手が相手を導く」方法です。コーチが相手の「触媒役」となり、相手の意思や感情・反応など「先天的なものを力」として行動に反映され主体的かつ持続的なものになるためのサポートをします。

 

つまり、コーチングにおいて知識や経験などの多寡たかは二義的なものとなります。

Q:問いかけて聞くことがコーチングなのですか?
A:

はい、簡単に表現するとそうなります。

 

コーチによって相違がございますが、私のコーチングでは、傾聴技法・承認技法・質問技法を組み合わせた一つのコミュニケーションの型として行います。

Q:なぜコーチングでは『自発的な行動』を重視するのですか?
A:

その人の主体性の発揮を支援する方法だからです。また、持続的な行動に向けた第一歩が自発的な行動だからです。

 

夢や目標が大きいほど時間や労力など様々な負担が生じます。これらに耐えうるには、「やらされ感」の行動ではなく、「自分なり」の行動であること、その人の主体性が反映された行動に持続性があるとみなしているのです。

このようにコーチングの自発的な行動とは、主体的な行動であり、主観的な行動でもあり、自分らしい行動とも言い換えられるものです。

Q:そもそもコーチングとは?
A:

当初のコーチングは、相手のやる気や自発的な行動を引き出し、目標達成や自己実現を支援する手法として紹介されていました。

ところが、これらは相手の主観を積極的に反映させるものだけに、希望的観測のような「結果」になりがちでした。 さらに、コーチングは相手が主観を自己開示できるための支援が不可欠ですが、これが容易ではないのです。 違う主観を持つ他者(コーチ)が積極的かつ肯定的に相手の主観の自己開示を支援するためには、そもそもコーチ自身に卓越たくえつしたコミュニケーション能力が備わっていることが前提のようになってしまっていました。

 

このようなことから、私のコーチングは信頼関係を育むことを基本としたコミュニケーション技術となっています。なぜなら、信頼関係が無いと相手の自己開示の質量が上がらないからです。 自己開示の質量が低いとコーチングセッションが深まらず、先天的な力への気づきのサポートもままならなくなります。

Q:コーチングとは相手の自立や成長を支援する方法ですよね?
A:

はい、そういえます。ただ、もう少し発展的なものといえるでしょう。それは「自己成長の習慣化」の技術であるということです。誰しも、歯を磨いたり、顔を洗ったりなどのたくさんの生活習慣がありますが、これらとは全まったく異なるものの習慣化です。

 

また、成長についても従来的な意味とは異なります。たとえば、身長が伸びたとか、怒りを我慢できるようになったとか、成績が下位から上位に上がったなど、身体的・精神的・能力的なことに関する向上(結果または成果)について成長と捉えてきたのではないでしょうか。さらに、自立についても、経済的な自立や精神的な自立などの従来とは異なる意味合いのものとなっています。

Q:コーチングを学ぶことで自分を成長させることができますか?
A:

はい、可能です。

コーチングの技術を学ぶということは、「セルフ・コーチング」の技術を身につけることでもあるからです。セルフ・コーチングとは、自分で自分をコーチングするということです。

 

もともと、コーチングは、コーチが「相手が相手を成長に導く」支援方法のため、セルフ・コーチングの場合「自分で自分を成長に導く」ことになります。ある意味、本来の使い方ともいえるでしょう。

 

Q:コーチングはどこで使えますか?
A:

コーチングは個人にも組織にも使える技術です。下記のとおり、様々な場面で個人や組織のパフォーマンス向上に貢献します。

 

◎組織で ~「人こそ、最大の資産」 人を活かすために~

営業に、交渉に、面談に、問題解決に、企画立案に、部下教育に、目標達成に、リーダーシップに、フォロワーシップに、知識創造に、組織改革にetc

 

◎個人で ~「自分を成長させる」 自らに変化を創り出す~

セルフ・コーチングに、自分らしさをカタチにするために、役割・義務・責任を自己表現につなげる、自分の強みを育むために、自分を好きになるために、夢をもつために、自己実現に、親子関係に、夫婦関係に、友人関係に、恋人関係に、課題解決にetc

 

Q:「困った部下(協調性のない)」をコーチングで何とかできますか?
A:

はい、コーチングが貢献できるかもしれません。

ただ、コーチ役の方に気をつけていただきたいことがございます。それは、コーチングが「改善」ではなく「活用」の方法であるということです。 ですから、部下の方の現状を「誤りや欠陥」があるものとして、正しく改めることを目的とした方法として用いることはできません。

 

まず、コーチングの技術の実践を通じて、お互いの人間関係を協働関係に進めて、そこから信頼関係を育んでいくこと。信頼関係が生じると、相手は率直な思いや考えを開示しやすくなる傾向があります。さらに、こちら側の提案や要望に対する「聞く耳」をもちやすくなる傾向もあります。コーチングでは、これらを「活用」して、相手なりに周りと連携する仕事の仕方を考え、行動化へと進めていく支援の仕方となります。

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